Prince Poker & Explorer Life

Poker Life と Explorer Life ポーカーのことと、冒険に溢れた素敵な日常

マカオでのハンド②

こんばんは!

Princeです。

 

 

さて、昨日のハンドのリバーのアクション。

マカオ 50/100 10handed

utg c/f

+1(Hero) 500/c QJcc

+2 c/c

SB 1800

 


Q94r

xxx

As

xxx

 


8h

SB 2500/f

+1(Hero)8500rAI

+2 f

 

 

さて、なぜこのアクションをとったのか?

まずSBのレンジから考察していきましょう。

 

 

プリフロップ

基本的にマカオの3betはバリューに寄っていることがとても多いです。

特にブラインドからvsUTGに向けてのアクションのためブラフはほとんどないでしょう。

PreplopSB3bet想定レンジ:JJ+,AK,AQs(75%),AQo(25%),KQs(25%),A5s(25%)

f:id:MakotoHaga:20200130020405p:plain

 

 

また、+2は日本人専業

プレミアをCCすることはほとんどないので、想定レンジはこちら

TT-77(100%),AJs(80%),JJ,AQs,KQs-KJs,QJs(50%),

66-22,ATs,A5s,KTs,QTs,JTs,AKo(25%),AQo(10%)

f:id:MakotoHaga:20200130022054p:plain



CCレンジは結構人に寄るので賛否両論ありますが、たぶんこんな感じでしょう。

 

 

フロップ

次にフロップのアクション

Q94r

xxx

 

3betterであるSBがチェック。

一般的なマカオプレイヤーのベットレンジはバリューに偏っていることが予想されます。

逆に言えば、バランスされておらずチェックレンジにはマージナルなハンドがほとんどであるということです。

バリューハンドである、AA,KK,QQ,AQ,KQは頻度としては75~100%、ベットサイズは50%~100%でベットしてくることが多いです。

しかし、チェックしていることから

 

SB チェックレンジ:QQ,AQのスロープレイ(25%程度)、JJ,AK,A5

 

と想定できます。

 

次にUTGのアクションです。

UTGのHeroはQJhhを持っているため、現状TPGKです。

しかし、3betpotでのQhitのなかではJキッカーはボトムキッカー程度の扱いです。

かつ+1のCCレンジにはAQ,KQ,99も多く残っていることから安くショーダウンしたいこともありチェック。

 

+1 チェック

+1が99を持っている場合ほぼbetしてくることが予想されるため、99はレンジ外と考えます。

 

 

ターンへ向かいます。

 

 

ターン

As

 

ターンのAでSBのレンジがとても強くなりました。

また、フロップのチェックレンジのほとんどがAxであることからほぼすべてのレンジで

Ahit以上の役が完成しています。

 

しかし、SBはここでもチェック。

フロップでも述べた通り、AA,QQのセット、AQの2ペアはほぼ間違いなくbetになります。なので想定されるチェックレンジは

AK,JJ,A5が濃厚です。

万が一、セットをスロープレイしている可能性も5%くらいはあるかも。。

 (SBはレンジ全体で安くbetするのが最適だと思われます。)

 

UTGですが、Asによりハンドの価値が大きく下がり、ブラフをする価値もないためここでは当然チェック。

 

+1もチェック。

さて、+1もバリューハンドがあればターンでbetすることが予想されます。

ここでのバリューハンドは

AK,AQですね。

それらを除外した+1のチェックレンジは以下

 

Ahit:AJs(80%)、AKo(25%)、ATs,A5s

ペア:TT,88,77(100%),66-22,JJ,KQs,QJs(50%),QTs(25%)

nomade:KTs,,JTs,KJs

 

そしてリバーへ

 

リバー

8h

SB 2500bet

 

ここでSBがベットしてきます。

potが5400に対して約50%のbet。

 

リバーでのSBベットレンジは

ターンチェックレンジ(AK,JJ,A5)のうち、AKが濃厚です。

AA,QQ,AQのスローもありえなくはないですが、頻度としては10%を切る程度でしょう。

 

さて、UTGのアクションです。

QJhhはSBのベットにはエアー以外負けています。

そして、このシチュエーションでエアーはまずありえません。

なので、アクションの候補としてはレイズorフォールドとなります。

 

普通はフォールドするのですが、今回レイズAIを選択しました。

考えたことは、

・レイズをしたとき相手のどのハンドを降ろせるのか?
・QJhhはブラフするのに最適か?

 

の2点です。

 

 
・レイズをしたとき相手のどのハンドを降ろせるのか?

SBのベットレンジはさきほど書いた通りAKヘビーであると予想されます。

 

ナッツであるJTはSB3ベットレンジに存在しませんし、リバーセットの88も存在しません。フロップ、ターンがチェックアラウンドのためSBのレンジに本来存在するAA,QQ,AQが大幅に減っていることから、トップレンジがキャップされている状態です。

AKはレイズに直面した時、UTG側のJT,88を当然ケアしますし、このシチュエーションでほぼ降ろせそうです。

特にマカオというフィールドはリバーレイズに過剰にフォールドするプレイヤーが多いということもあります。

 

 

・QJhhはブラフするのに最適か?

ではQJhhは最適か?について。

QJhhは、SBのQQ,AQのスローしているバリューレンジをブロックしています。

また、+1に存在しているJTssもブロックしています。

+1に負けている可能性として88のリバーセット程度だと考えられます。

 

SBのブラフレンジがほぼないのでブラフレンジをブロックしていないかというのは今回は考えません。

 

QJhhはおそらくブラフに適していそうです。

 

 

というわけでここで80bbのAIを選択しました。

 

 

結果として、+1フォールド、

SBが「JTか!?88か!?」と言いながらフォールドし、無事ポットを獲得できました。

 

マカオはバリューヘビーというのはよく言われますが、

裏を返せばチェックレンジが弱い、キャッチレンジが狭い、というところが

エクスプロイトできる、ということですね。

 

 

以上、珍しいハンドの話でした!

Ciao!!!